英語の講義が聞き取れない?留学生が授業についていく7つの方法
公開日: 2026/10/08
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英語の講義が聞き取れないときは、一言一句を理解しようとしなくて大丈夫です。授業の前に専門用語を準備し、授業中は話の切り替わりの合図をつかみ、授業のあとに録音や文字起こしを聞き直しましょう。 この記事は、英語の文章は読めるのに、講義になると置いていかれてしまう留学生やオンライン学習者に向けて書いています。具体的な7つの方法に加えて、翻訳やメモのツールの使い方と、録音の許可についても紹介します。
Key Takeaways
- 講義を聞くのは本を読むより難しいです。話し言葉は一度きりで流れていき、教授は速く話し、人によって発音も違います。
- 2024年の研究では、英国の大学の留学生33人のうち31人が、聞き取りに苦労していると答えました。理由として多かったのは、ネイティブの発音(42%)と話すスピード(36%)です。
- 効果の大きい習慣は3つです。授業前に10個の用語を準備する、話の切り替わりを示す言葉をつかむ、その日のうちに録音や文字起こしで復習する。
- 講義の録音は、大学が認めている場合だけ、自分の勉強のためだけに使いましょう。
- 翻訳や要約のツールは授業についていく助けになりますが、授業に出ることや、先生に質問することの代わりにはなりません。
英語の講義が聞き取れないのはなぜ?
教科書なら、止めて、辞書を引いて、読み返せます。講義はそうはいきません。一度話された言葉は流れていきます。聞いて、理解して、ノートも取る。その間に教授はもう次の話に進んでいます。
こうした悩みを抱えているのは、あなただけではありません。Vasquez DiazとIqbal(2024)は、英国のある大学で、9か国から来た留学生33人を調査しました。31人(約94%)が、聞き取りに苦労していると答えています。いちばん影響が大きい要因を尋ねると、42%がネイティブの発音、36%が話すスピードを挙げました。参加者の半数は、ネイティブの平均的な話す速さを「速い」と感じていました。
対処法としては、文脈から意味を推測する、話している人に繰り返してもらう、字幕つきまたは字幕なしの講義録画を聞き直す、といったものが挙がっています(Education Sciences, 2024、英語ページ)。これは1つの大学での小規模な調査なので、すべての大学に当てはまる数字ではなく、目安として受け取ってください。それでも、聞き慣れない発音、速い話し方、ノートが追いつかないという悩みは、多くの人に心当たりがあるはずです。
授業の前:15分でできる2つの準備

準備は、講義を楽にするいちばん手軽な方法です。
1. スライドやシラバスに先に目を通して、用語を10個ピックアップする。 先生が事前にスライドを公開しているなら、ざっと見て専門用語を10個ほど選びます。意味を調べて、声に出して読んでみましょう。文字では知っているのに、耳で聞いたことがない単語が、いちばん聞き逃しやすいからです。
2. 英語と日本語の2列の用語リストを作る。 科目ごとに1つ作り、授業のたびに少しずつ足していきます。試験勉強やレポートにも使えますし、翻訳ツールに自分の専攻の用語を覚えさせるときにも役立ちます(下の「Tengos」の項目を参照)。
授業中:ついていくための3つのコツ

授業中の目標は、全文を書き取ることではなく、大事なポイントをつかむことです。
3. 話の切り替わりを知らせる言葉をつかむ。 講師は、次の話題に移るときに「so」「now」「OK」「right」といった言葉をよく使います。FlowerdewとTauroza(1995)の研究では、第二言語で講義を聞く人は、こうした言葉が残っているときのほうが、取り除かれたときよりも内容を理解しやすいことがわかりました(Studies in Second Language Acquisition、英語ページ)。「so, the main point is…」と聞こえたら、書いていた手を止めて、その要点をメモしましょう。「for example」(例えば)、「in contrast」(それに対して)、「to sum up」(まとめると)も、同じように目印になります。
4. 文ではなくキーワードを書き、空白の行を残す。 書くのは、人名、数字、専門用語、主な動詞です。話の流れを見失ったら、1行空けてそのまま聞き続けましょう。授業のあとで、スライドや録音を見て埋めれば十分です。
5. 早めに聞く。または授業のあとに聞く。 「Could you repeat the last point?」(最後のポイントをもう一度お願いできますか)は、ごく普通の質問です。授業中に聞きにくいなら、質問をメモしておいて、授業のあと、メール、オフィスアワーで聞きましょう。
授業のあと:遅れを残さない2つの習慣
6. その日のうちに録音を聞き直すか、文字起こしを読む。 多くの人が飛ばしがちですが、いちばん効果が出るステップです。講義を録画している大学も多くあります。録画がない場合は、自分で録音する前に、大学の録音ルールを確認してください(次の項目を参照)。
7. 自分の言葉で5行にまとめる。 授業のあと、テーマ、要点3つ、まだわからない質問1つの合計5行を書きます。クラスメートに見せて照らし合わせると、自分の理解がずれていた部分にすぐ気づけます。
講義を録音してもいい?

大学によって違うので、録音する前に自分の大学のルールを読んでおきましょう。2つの例を挙げます。エディンバラ大学は、学生が自分の機器で講義を録音することを、インクルーシブな学習方針に基づいて認めています。ただし個人の学習のみで、共有は禁止です(Edinburgh、英語ページ)。
ダンディー大学は、音声の録音は認めていますが、映像を撮るには講師の明確な同意が必要で、録音を他の人に渡したりSNSに投稿したりすることはできません(Dundee、英語ページ)。安全な基本ルールは3つです。先に講師か学生サポート窓口に聞く、自分の勉強のためだけに録音する、録音を投稿したり共有したりしない。
英語の講義を聞くときのサポート方法を比べてみよう
| 方法 | 授業中にその場で理解できるか | 見返せる記録 | こんなときに向いている |
|---|---|---|---|
| 自分で準備して手書きでメモを取る | 一部のみ(リスニング力しだい) | 自分のメモだけ | 慣れた科目で、先生がゆっくり話すとき |
| スライドやシラバスを先にもらう | スライドが詳しければ可能 | スライドはあるが、話の内容はない | 先生が資料を早めに共有してくれるとき |
| 大学の講義録画 | できない(授業後に見る) | あり。英語字幕がつくことが多い | 大学に録画の仕組みがあるとき |
| 翻訳・文字起こし・要約ができるツール | できる。日本語訳も同時に見られる | あり。主な概念の要約もつく | 専門用語が多い科目や長い講義 |
どの科目にも完璧な方法はありません。専門用語が多い科目や、先生が速く話す授業では、もう1つサポートを加えると助かります。英語の会議でも似たことで困っているなら、第二言語としての英語で会議についていくコツの記事も参考になります。
講義でTengosはどう役立つ?
Tengosは、60言語に対応したリアルタイム翻訳とAI会議要約(AI Meeting Summary)を備えたアプリです。講義では、その場で録音しながら日本語訳を同時に読むこともできますし、授業のあとに録音ファイルをアップロードすることもできます。話者ごとに分かれた文字起こしと、主な概念の要約が手に入り、字幕ファイル(SRT / VTT)として書き出すこともできます(講義・研修向けのページを参照)。用語集(Glossary)に自分の専攻の用語を登録しておくと、訳が統一されます。登録できる数はプランによって違うので、料金ページで確認してください。
Freeプランは月120分で、クレジットカードは不要です。数回の授業で試してから決められます。長い講義には有料プランが必要になることが多く、Tengosには教育機関向けの50%割引があります(条件は料金ページを参照)。アプリはiOSはApp Store、AndroidはGoogle Playから入れられます。
ひとつ注意点です。ツールはあくまで学習のサポートで、授業に出ることの代わりにはなりません。試験や、学術上の規則が厳しい内容については、大学のルールを守り、わからないときは先生に確認してください。
よくある質問
授業中に英語が聞き取れなくなったら、その場で何をすればいい?
キーワードをメモして1行空け、全部を覚えようとしないでください。「so」「now」「for example」のような、話の切り替わりの合図に注意を向けましょう。授業の終わりに質問するか、スライドや録音と照らし合わせます。
講義の録音を頼んでもいい?
大学が認めているなら、頼んで大丈夫です。録音する前に、先生に聞くか大学のルールを確認し、自分の勉強のためだけに使って、他の人には共有しないでください。
先生の話し方に慣れるには?
大学が公開している講義や、同じ専攻の講義動画を、字幕つきで聞き直してみましょう。週に1回長くやるより、毎日10〜15分続けるほうが効果的です。
リアルタイム翻訳は、専門用語でも十分正確?
ツールは大まかな内容についていくのに役立ちますが、専門用語は教科書で確認してください。用語集に用語を登録しておくと、訳が安定します。
クラスメートや先生に助けを頼むのは、どんなとき?
大事な科目で、聞き逃しが何度も続くときです。「ノートを見せてもらって、確認してもいい?」くらいの頼み方なら、たいていすぐ引き受けてもらえます。
参考資料
- Vasquez Diaz, K. R., Iqbal, J. (2024). Challenges Faced by International Students in Understanding British Accents and Their Mitigation Strategies: A Mixed Methods Study. Education Sciences, 14(7), 784. 論文(英語ページ)
- Flowerdew, J., Tauroza, S. (1995). The Effect of Discourse Markers on Second Language Lecture Comprehension. Studies in Second Language Acquisition, 17(4), 435-458. 要旨(英語ページ)
- エディンバラ大学、講義録画に関するポリシー(英語ページ)
- ダンディー大学、講義の録音に関するポリシーとガイドライン(英語ページ)
- Tengos製品情報:料金ページ、講義・研修向けのページ